今年のプロ野球日本一に輝いたのは、北海道日本ハムファイターズでした。セ・リーグで優勝した中日ドラゴンズが私のひいきチームでしたから、珍しく熱心にテレビ観戦をしました。
中日が日本一になったのは52年も前で、それは私が生まれた年なのですが、それ以来リーグ優勝はできても、日本一はかなわぬ夢のままですから、選手も監督も、日本シリーズに勝つことが至上命令だとでもいうように、力が入りすぎているように感じました。一方のファイターズは、引退宣言をしてこのシーズンに取り組んだ新庄選手に象徴されるように、のびのびと野球を楽しみ、観客を楽しませ、選手とファンがつながって、あたかも球場全体が巨大な生き物のように一体化した野球を見せてくれました。
野球は、「つなぐ」ゲームだと思います。アウトカウントを3つ取られない内に、3つの塁をつないで、本塁に帰って来て点が入ります。ゴロを捕り、塁を守る選手につないで、アウトになります。これを9回まで続けて27のアウトカウントを重ねて、点を多く取った方が勝ちです。ヒルマン監督は、チームのつながりだけでなく、北海道のファンの心にもつなぎ、日本一を実現しました。あっ晴れというほかありません。
私どもは、各企業が自社の社員に対して行う研修業務の総合的なサポートを仕事としています。研修には、一人一人の業務能力を高め、仕事を効率的に進めるものばかりでなく、チームや部署内のコミュニケーションをはかって、共通の目的に向かって協力し、一人一人が納得して全体の大きな力となるよう工夫されたプログラムも必要です。そのための環境を整え、入念に準備を進めるのも私たちの仕事です。その上で、各会社の業績が伸び、より多くのお客様の満足につながるのが最終の目標です。
それにしても、日本ハムファイターズが獲得したファンのような、会社にとってはありがたい応援団のようなお客様には、どのようにしたら出会えるのでしょうか。選手や監督・コーチだけでなく、球団職員や、札幌ドームの従業員の皆さんにも、ぜひ一度聞いてみたいものです。きっと「つなぐ」名人や達人に会えるような気がします。
平成18年 11月 吉日


